ちょっと心配な気になるニュースですが、現在 性感染症の「梅毒」が流行していて、特に妊婦の方は要注意&症状が出たら早期受信の呼びかけを行ているみたいです。
特効薬が発見された現代となっては梅毒は『昔の病気』と思われていました。
ですが、そんな現代に梅毒が流行しているというのです。
そこで気になる下記の点についてまとめましたのでご覧ください。
梅毒とは?
なぜ今梅毒が流行しているのか?
梅毒の症状と原因は?
胎児がかかるという先天性梅毒とは?
妊婦の予防法は?
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梅毒とは?
1940年代の代表的な性病の一つです。
特効薬が開発されるまでは不治の病とされてきました。
感染経路は主に、性交渉やオーラルセックスなどにより、
梅毒トレポネーマという細菌が皮膚や粘膜の傷口から体内に侵入して起こります。
一度の性交渉で移る確立は15~30%と、とても感染力の強い病気(細菌)です。
梅毒の特効薬は『ペニシリン』です。
特効薬があるにしろ、病気が進行すると日常生活が出来ないほどの恐ろしい症状が出るので
早期発見、早期治療が何よりも大事だといわれています。
梅毒の症状とは?
梅毒は症状は下記の4期に分かれています。
【1期】 感染から3週間~3か月の潜在期後
・菌の感染した部分に痛みのないしこりができます。
・リンパ節(股の付け根部位)が腫れることがある
第1期では症状が気付かないうちに消えることがあるので、
気づかなかったり治ったと思われたりすることも多いです。
【2期】 感染から数か月後※この段階で梅毒だと気付きやすいです。
・発疹…皮膚に赤茶色の発疹があらわれる(手の平も出る)
・発熱、倦怠感
・リンパの腫れ
・脱毛
発疹は、手のひらや足の裏に多く出るのが特徴で、
1ヶ月ほどで自然に消えますが、その後再発することもあります。
第2期~第3期までの間潜伏期間が役3年~あります。
【3期】 感染から3~10年後
皮膚・臓器・骨などあらゆる場所に、ゴム腫(ゴムのかたまりのような腫瘍)が発生します。
【4期】 感染から10年以上
もう手を付けられない状況です。
臓器、脳、神経が菌に侵され、やがて死に至ります。
なぜ今梅毒が流行しているのか?
特効薬により昔の病気と思われていた『梅毒』ですが、何故か現代で患者数が急増しているというデータがでました。
出典:http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/syphilis/syphilis/
こちらは東京都のデータですが、一番減少したと思われる2010年を境に
2011年から増え続け、2015年ではその数が一気に急増しているのが分かります。
また、国立感染研究所で報告されているデータには、
・患者数全体の約60%が、東京を中心とする全国の大都市からの報告
・多いのは25~44歳の男性
・男性より少ないものの、2013年から10~20代の女性にも急増
といった特徴が見られたそうです。
梅毒が流行した理由は?
はっきりした理由分かっていませんが、
・同性愛者の性交渉で男性患者が増加したのではないか?
・男性とも女性ともに関係を持つ方(バイセクシャル)から女性への感染も増加しているのではないか?
・梅毒の初期段階では病気だと気付きづらい為、知らずにパートナーに感染させやすい為
という点で一気に感染が拡大したと思われています。
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胎児がかかるという先天性梅毒とは?
梅毒に感染した妊婦の胎盤を通じ、体内で感染すること。
体内で梅毒に感染した赤ちゃんは、死産か先天性梅毒となり産まれます。
また、先天性梅毒の症状として次の2種類の症状があります。
・早期先天性梅毒
・晩期先天性梅毒
早期先天梅毒の症状
生後2年を迎える前に発症し、下記のような症状がでます。
・発育不全
・口周囲の割れ目
・肝脾腫(肝臓や脾臓が腫れてお腹が膨らむ)
・紫斑(内出血による紫色の斑点が出る)
・黄疸(皮膚や粘膜が黄色くなる)
晩期先天梅毒の症状
乳幼児期には症状はなく、学童期になってから発症し、次のような症状があらわれます。
・実質性角膜炎(黒目に白い濁りが出てくる)
・内耳性難聴(音が聞き取りづらくなってしまう)
・ハッチンソン歯(歯の形成不全)
妊婦の予防法は?
妊娠中の梅毒治療は、梅毒の特効薬である『ペニシリン』という抗生物質を大量に投与することで治療を行います。
妊婦さんが内服したペニシリンは、血液&胎盤を通じて胎児にも届くため、胎児に対しての治療にもなります。
妊婦さんや胎児の状態によって治療方法は変わってきますが、 医師による適切な治療を受けることで赤ちゃんへの梅毒感染を防ぐことは十分に可能です。
そのため、妊婦健診などで梅毒の感染が発覚したら、医師の指示通りにきちんと治療を受けることが大切です。
また、梅毒を完治させた後は、再び感染しないように予防の意識を持つことが大切です。 パートナーが梅毒検査を受けていない場合には、パートナーにも検査を受けてもらうようにしてください。
また、妊娠前に一度検査しておくこともお勧めです。
パートナーと共にこれから宿すだろう赤ちゃんの為にも、リスクを避ける為、検査をしておくと良いと思います。
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